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ホワイトアウト

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書 名 ホワイトアウト
推薦度 ★★★★☆
著 者 真保裕一
定 価 781円
発行日 1998/09/01
発行所 新潮社
ISBN4-10-127021-X C0193
織田裕二主演の映画「ホワイトアウト」の原作だ。
周囲を二千メートル級の山に囲まれた日本最大の貯水量を誇る巨大ダムが突如テロリストに占拠される。
厳冬期の雪深い山中にあるダムへの唯一の通路であるトンネルを爆破され、天候が回復しない今、外部からは誰も近づくことができない。あまりに鮮やかで隙のない完璧な計画のはずだった、しかし、偶然現場に居合わせ、最初の難を逃れたひとりの男が吹雪の中を立ち上がる。人質の中には命をかけても絶対に救わなければならない人がいた。
骨格だけを見るとほとんど「ダイ・ハード」だが、主人公が戦う相手は
テロリストだけではない。猛威をふるう極寒の大自然とも戦わなくてはならない。
次から次へと襲いかかるあまりに過酷な状況に、読んでて痛さが伝わってくるような
小説だ。
主人公は超人的な精神力でギリギリの戦いを続けるが、とても丁寧な描写が臨場感と説得力を持っており、つい引き込まれてしまう。
映画の方はまだ見ていないが、なるほど、久しぶりに読書で寝不足になった。

文具天国

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オススメ度★★★★
著 者■そにしけんじ
定 価■648円
発行日■2004/04/25
発行所■小学館
ISBN4-09-149891-4
小学館の小学5年生と小学6年生に連載されているらしい。文房具ギャグマンガ、しかもなんと社団法人全国文具協会 常任理事事務局長田端勝利氏公認&日本文具新聞社公認まんが・・・
くだらない話なのだが、つい読んでしまうところが恐ろしい。
付録も色々ついててなかなかがんばっているところが小学5年生だ。
ちなみに表紙にも描かれているHBの鉛筆は、黒田さんと呼ばれている。
文具業界で黒田さんといえば・・・◯クヨの社長・・恐ろしい!!

デザインステーショナリー

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オススメ度★★★
定 価■1200円
発行日■2004/9/10
発行所■えい出版(えいは木偏に世。こんな字→(木世))
ISBN4-7779-0164-5
「浅く広くデザイン的にちょっとおしゃれなモノを並べてみました」ってかんじのムック本。内容は浅いが見た目に楽しい。文具そのものの機能性にはほとんど触れず、ザッカ的な雰囲気に終始しているのが少し残念だが、その方が売れるのだろう。
綴じ込み付録的に「デザインステーショナリーショップガイド」というのがついていて、地図や営業日も載っているので、これはかなり便利だ。とりあえず行ったことのない店には今度ちょっとずつ行ってみようかと思っている。

文房具を正しく使う

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ノート・手帳篇
オススメ度★★★
著 者■和田哲哉
定 価■1600円
発行日■2004/07/31
発行所■早川書房
ISBN4-15-208582-7
ノートや手帳について基本的な知識から使いこなしまで、著者の体験に基づいた形でとても丁寧に解説されています。解説はかなりマジメなのに、おしゃれなノートを使う時の楽しい気分が大切なトコロも力説しています。
この本を読むと、なにげなく自分の手元にあるノートを開くのが少し楽しくなり、使い方をあれこれ考えたくなります。
著者のホームページでは本には掲載されていない文具の紹介もあり、
実際に登場する文具を購入もできます。
Stationery Program 信頼文具舗
https://www.wada-denki.co.jp/bunguho/shop00.html

ダヴィンチ・コード

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オススメ度★★★★★
著 者■ダン・ブラウン
訳 者■越前敏弥
定 価■上・下巻各1800円
発行日■2004/5/30
発行所■角川書店
上巻ISBN4-04-791474-6
下巻ISBN4-04-791475-4
休みをつぶして久しぶりにハードカバー2冊を一気に読んでしまった
ルーブル美術館館長が奇妙なダイイングメッセージを残して館内で死体として発見される、たまたま死の前日に彼と会う約束をしていた大学教授と現場に現れた暗号捜査官は暗号の奥に隠されたとてつもなく大きな秘密と陰謀に巻き込まれていく。
キリスト教を中心に美術史、西洋史、各種の暗号、作者の博覧強記にへえボタン押しまくりの作品だ。名探偵コナンなら5ページ分の知識で1話作れるぞ!
とにかく小説では今年一番面のオススメ!!

デザインの生態学

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オススメ度★★★★
著 者■後藤武・佐々木正人・深澤直人
定 価■2200円
発行日■2004/04/07
発行所■東京書籍
ISBN4-487-79918-X
この本を読んで大学院時代の発見と試行錯誤を思い出した。
私は大学で機械工学科を卒業した後、大学院でデザイン心理学研究室に研究生期間も含めて、3年在籍した。
機械科在籍時代に、たまたま受講した実験心理学の講義で、人の知覚が、単に幾何学的な投影では無いことにショックを受け、たまたま講義の後訪れたその研究室で、はじめて見たマッキントッシュに、グラフィカルユーザインタフェイスという考え方を知り、自分の周囲と自分が知覚する世界について、また、いわゆる設計ではないデザインの領域の広さと可能性に強烈な印象を受けた。
そのとき興奮する私に先生が貸してくれたのがD.A.ノーマン著「誰のためのデザイン?」だった。この本で私ははじめてアフォーダンスという新たな考え方を知り、人と物との関係性におけるデザインという領域に憧れ、気が付けば機械科の大学院行きをやめて、デザイン科(デザイン心理学研究室)を受験していた。
結局2年の修士課程を卒業した私は残念ながらエコロジカルアプローチについてはあまり深い理解に至れたとは言い難いが、そのような考え方があるということを知ったことは、わたしのモノの見方に影響していることは確かだ。
気が付けば文房具をデザインする立場にいたりして、(機械科
時代には自分がデザインに関わるなんてとんでもないと思っていた。)モノのカタチを扱えるという素晴らしい仕事に就けていることを感謝しているが、深澤氏のようにそれを実際のデザイン作業の中に見いだすことの難しさに悪戦苦闘している。

標準デジカメ撮影講座

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オススメ度★★★★
著 者■久門 易
定 価■2200円
発行日■2003/09/12
発行所■翔泳社
ISBN4-7981-0461-2
アマゾンならここで買えます

私がはじめてデジタルカメラを持ったのは7年ぐらい前か?あのころは今のケータイよりも画素数の少ないカメラがずいぶんな値段だったと思うが、気がつけばもはやデジカメなしの生活は考えられないほどである。ただ、これほど普及しているにもかかわらず、上手に撮ろうという議論がほとんど無いのは不思議なことだ。デジタルカメラは画素数ではない!まちがいない!他の道具も同じだが、スペックについてはものすごい競争が繰り広げられているが、それだけで写真は撮れない。使う方にも多少のテクニック(というほどでもないもの)が必要だ。
ちょっと光源や写り込みにに気を遣うとか、それらしい背景づくりなど、すこしだけ気をつけると写真はずっときれいに見えるようになってくる。
べつに写真家になろうというのではないが、こうやってホームページを作ったり、仕事でも記録写真を撮るし、オークションに出品する人なんかは、ちょっとでもきれいに撮れた方が有利だ。これはそういうシロウトのためのデジカメ講座だ。
この本、けっこう即効性があるのでオススメ。
デジカメは何枚とっても何枚失敗してもほとんどタダ!いっぱい取らなきゃ損!

デザインのデザイン

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オススメ度★★★★
著 者■原研哉
定 価■1900円
発行日■2003/10/21
発行所■岩波書店
ISBN4-00-024005-6
私はデザインなんてできないとずっと思っていたし、今でも自分でできるとは思ってなくて、コンプレックスを持って仕事をしている。
なので、デザイナーがデザインについて語る本には興味があって、つい買ってしまうのだが、そんな中でもこの本には様々な発見や刺激があり、感銘を受けた1冊である。

虚航船団

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オススメ度★★★
著 者■筒井康隆
定 価■781円
発行日■1992/8/25
発行所■新潮社
ISBN4-10-117127-0
この作品は昭和59年5月に刊行された物で、私がこの作品のことをを知ったのは、当時の古い雑誌の広告だった。たまたま友人が文具王なら読むべきだろうとその雑誌のコピーをくれたのだ。そんな矢先に、筒井康隆が文化勲章を受章し、書店で平積みになっていたのですぐに見つかった。
とにかくこのお話はおかしい。宇宙船の搭乗員が全員文具であるところからおかしいのだが、その搭乗員は全員アイデンティティーが崩壊し、気が狂っている。いきなり冒頭からこうだ。
「まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。針のつけ根がゆるんでいたので完全な円は描けなかったが自分ではそれを完全な円だと信じこんでいた。 」・・・
文具がでてくるというだけで読み始めたが意外に面白かった。うまく説明できないが、SFと文具が好きな人にはお勧めです。

毎月新聞

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オススメ度★★★★★
著 者■佐藤雅彦
定 価■1300円
発行日■2003/3/15
発行所■毎日新聞社
ISBN4-620-31618-0
最近佐藤雅彦にハマっている。あまりに多彩で、際限なく新しい面白さを生み出す彼の考えていることは、生み出した表現物以上に興味深い。
もちろんこの新聞も表現物の一つだが、彼の考えていることの一端がわかりやすく語られており、また一つ佐藤氏の世界に引き込まれてしまった1冊である。
面白いことなんてそのへんにゴロゴロ転がっていて、それを拾い上げられるかどうかはこのへんの視点なんだなーなどと、感心したり、どうしてこんなささいなことを彼より先に思いつかなかったのだろうと嫉妬してみたり・・
とにかく最近佐藤氏の本を読むたびに楽し悔しい思いをしつつ、でも目が離せないのである。
3コママンガのケロパキがかわいい!!

文具王 高畑正幸
高畑正幸
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