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虚航船団

  • 2003-08-15 (金) 21:05
  • 書籍

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オススメ度★★★
著 者■筒井康隆
定 価■781円
発行日■1992/8/25
発行所■新潮社
ISBN4-10-117127-0
この作品は昭和59年5月に刊行された物で、私がこの作品のことをを知ったのは、当時の古い雑誌の広告だった。たまたま友人が文具王なら読むべきだろうとその雑誌のコピーをくれたのだ。そんな矢先に、筒井康隆が文化勲章を受章し、書店で平積みになっていたのですぐに見つかった。
とにかくこのお話はおかしい。宇宙船の搭乗員が全員文具であるところからおかしいのだが、その搭乗員は全員アイデンティティーが崩壊し、気が狂っている。いきなり冒頭からこうだ。
「まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。針のつけ根がゆるんでいたので完全な円は描けなかったが自分ではそれを完全な円だと信じこんでいた。 」・・・
文具がでてくるというだけで読み始めたが意外に面白かった。うまく説明できないが、SFと文具が好きな人にはお勧めです。

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文具王 高畑正幸
高畑正幸
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