- 2005-05-03 (火) 23:25
- 日記
しばらく前に右上の奥歯の詰め物が突然とれた。
今のところ痛くはないが、大きさといい形といい、とにかく米粒なんかがスポッと入ってとれなくなるので、気になってしょうがない。気がつくとつい舌先でそのあたりをさわっている。すぐ詰めに行けばいいのだが、海外出張を控えてここのところ仕事が立て込んでいて、休日にも出勤する状態。とにかくそのあたりが落ち着くまで歯医者に行けそうにない。
この話題を書き始めてから思い出したのだが、去年の5月のゴールデンウイークにも親知らずが腫れて歯医者に行っている。前にもちょっとだけ触れたが、歯医者と言えば、私の場合、高校時代の同級生がうちから車で1時間のところで院長をやってるので、そこに行くことに決めている。じつは、大学に合格して上京してきた最初の2年、私は彼と同居しており、よく石膏で歯の模型を作るとかそういう宿題をおもしろがって一緒にやっていた。(それにヤツはときどき自分の名前を書いて提出していた。)歯医者だから当然理系だが、本人は文系志望で家業を継ぐため渋々理系に来たようなところがあって、かなりの読書家でもある。当時は時々週末に二人で「くぬぎ山通信」というコピー用紙の新聞を勝手に作り、全国の友人知人に無理矢理送りつけたりしていたものだ。だいたい歯医者というのは子供に最も嫌われる職業の一つだが、ヤツの病院には用もないのに遊びに来る近所の子供がいたりするところがちょっとおかしい。そんな感じなのでまあ、治療とはいえ、歯医者に行くのは久しぶりにそいつに会う楽しさがあったりする。
しかも、今回の詰め物はちょっとした因縁がある。これを詰めたのはじつはヤツの親父なのだ。親の責任を子が受け継ぐ。親子二代の大事業なのである。
と言っても、詰めたのは大学受験の前だから、もう12年も前のことだ。もう、十分保証期間は過ぎているが、そんなカタチで医者とつきあいがあるのもまあ、虫歯の詰め物ぐらいの話ならかわいいものだ。
いちおう悪化しても困るので念のためにヤツに連絡を取ったら「急がなくてもいいけど痛くなる前に来い。」と、わかりやすくも役に立たない回答。出張から帰ったらまた 久しぶりに会いに行くかな・・。
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