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昔作った作品 「光工場」1999年
- 2009-05-31 (日)
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先日思い出して昔の写真を引っ張り出してきました。
岐阜の「あかりフェスタ」というイベントに応募した時の作品です。
「光工場」というタイトルで、四角く組み合わせたベルトコンベアの一カ所に工場があります。
工場の内部には白熱灯が入っています。コンベアの上には蓄光塗料を塗ったレゴブロックが
ずーっと回転していて、工場に入って出てくると色とりどりに明るく輝く光の塊として出てきます。
光の塊は、コンベアで運ばれるうちに徐々に光を失い、ただのプラスチックの塊に戻ります。
ほぼ完全に光を失ってしまったブロックは、また工場に入り、再び光を得て送り出されます。
1999年の作品でした。当時の写真があったのでスキャンしてみました。肉眼だとハッキリ
わかるほど時計回りに段々と暗くなっているのですが、ブロックの光量がものすごく小さいので、
ほとんど同じにしか見えませんね。残念です。
光を圧縮した塊のようなモノを手に取りたかったというのと、
リサイクルというコンセプトを掛け合わせたようなものです。
光の塊については、昔ドラえもんの漫画に、太陽の光を地下に集めて光の塊として保存するという
道具が出てきました。その塊のカケラを水に入れるとお湯が沸き、夜の部屋に置くと、あかりになる
というもので、それを実際にやりたかった。(ドラえもんはずいぶん前から、太陽光を利用した
エコロジーなシステムをすでに持っていたんですね。)
工場から出てきたばかりのブロックの塊は、赤熱した鉄の塊のように明るく輝き、それはプラスチック
の塊ではないなにかもっと高貴なもののようにも見えましたが、みるみる光が減衰してプラスチックに戻ります。
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