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モバイルハードディスクはFireWireに限る

lacie.jpgバスパワー駆動する2.5インチモバイルハードディスク
LACIE MOBILE hard drive 120GB
USB2.0とFireWire400両方に対応。
Amazonで買えます
FireWire800対応ならこちらこっちのモデルは、衝撃吸収ボディーがちょっと大きいが、USB2.0/FireWire400/FireWire800のトリプルインターフェイス
モバイル用のHDD今までいくつも使ってきたが、ここしばらくで使用していたモデルには不満が多かった。パッケージにはバスパワー駆動と書かれているにもかかわらず、バッテリー駆動時のノートパソコン(Power Book G4)とつないだだけでは動作が不安定で、極端に応答が遅かったり、動作しなくなったり、スリープ復帰時には、アイコンはマウントされたままなのに、完全に応答しなくなったりしていた。
iPodのハードディスクモードは安定していたので、一時はHDDとして使うためだけにiPodを購入しようかとも考えたが、詳しい知人に相談したところ、電源供給に問題があるなら、FireWire接続のものにした方がいいとのアドバイスをもらってこれに買い換えた。
たしかに、動作不良を感じる以前は私もFireWire接続のモバイルHDDを使用していたのだが、最近は、モバイルに限らずだが、ほとんどがUSB接続。安くて種類も豊富なのだが、バスパワーで安定しないハードディスクなんてモバイルじゃ役立たずだ。
調べてみたら、USBは、電圧5Vで、最大 2.5W(電流500mA以下)という規格らしい。それに対し、FireWireは、12V程度が普通(8~40Vの非安定化電源らしい)らしく、私のPowerBookの説明書によると最大7Wまでの電力を供給できる設計になっている。(デスクトップ機は12W程度のものが多いようだ。)単純に、2.8倍のエネルギーを供給できるわけだ。そりゃ、全然違うわ。
転送レートは、理論的には400MbpsのFireWire400よりも、480MbpsのUSB2.0の方が有利だというが、セルフパワーで電源が十分な状況ですらFireWireの方が実測で倍近いスピードを出していることを考えると、やはりHDDには、FireWireのほうが有利といって良いと思う。FireWire800に対応しているマシンをお持ちなら、800対応のHDDにすればもっとスピードアップできるのかもしれない。
ってことで、本気でモバイルで使うなら、バスパワーHDDは、迷わずFireWire(IEEE1394)タイプにするのだ!!

スキャンスナップ

002.jpg(株)PFUのシートフィード型スキャナ ScanSnap FI-S500。
http://scansnap.fujitsu.com/jp/
Amazonならここで買えます
本体のトレーにスキャンしたい紙を乗っけて(数十枚でもOK)スキャンボタンを押すだけで自動的にソフトが起動し、スキャン開始、事前に設定してあるフォルダに自動的に放り込んでくれる。
このスキャナは、前のモデルから使っていて、一台は自宅、一台は会社に常時スタンバイしている。特に会社のものは、デスク左脇の袖引き出しの上に常に接続状態で置いてあって、いつでも紙を乗っけてボタンを押せば即時データ化できる。
私はスキャナの前にゴミ箱を置いて紙ウケにすることもある。確認のために一応保管しておく程度の書類はデータ化したらオリジナルはポイ。
何よりこのスキャナの良いところは、早くて手間がかからないこと。アーティストとかで、作品作りに使用するというような場合を除いて、スキャナは解像度よりも画質よりもスピードで選ぶべき。1枚5秒ならスキャンする気もするが、20秒だと面倒でやる気が起きない、つまり使わないということ。この時間の比は4倍ではなく∞(無限大)なのだ。しかも、フラットベッドとは違い、現行を重ねて入れるだけで自動フィードしてくれるので、手間無し。スキャンスナップならコーヒー飲んでる時間に(メールを打っててもよい)おわる100頁スキャン、フラットベッドなら一枚ずつ裏返してはセットし、ボタンを押すこと延々100回。1000円くれても絶対断る。
この発想は今に始まったことではない。昔は、ペーパーポートというスキャナが発売されていたが、日本では売れなかったので撤退してしまった。当時のユーザーは、画質の高いフラットベッドしか手に取らなかったとのこと。良い道具が世の中に在るためにはユーザーが成熟することも重要なポイントだったりする。
OCR機能とA3シートがmacに対応していないのが気に入らないが、HHKBを作るメーカーなら、そのくらい頑張ってくれてもいいのに・・・と思う。OCR機能がきちんと使用できれば、MACの場合、スポットライトで検索できるから、かなり便利になると思う。(ビスタもスポットライトのマネ機能が付くようだが。)
弱点は、製本しているものは、もちろんバラさないと使用できないことや、不定型なカタチの物や、厚みがあるもの、あとは、安い雑誌も苦手。静電気で複数の紙がくっついてしまい、きちんと1枚ずつフィードできないのが原因。こればっかりはかなり手こずる。でも、きちんと四角い名刺のような物は問題ない。
実際問題としては、自分の周辺にこれとは別にもう一台フラットベッドのスキャナは必要だが、使用頻度は圧倒的にスキャンスナップの方が多い。
製本されている冊子状のモノは、断裁機を使用して綴じ部分をばっさり落としてスキャンする。断裁機は数万円で購入可能。これについてはまた今度。
推奨設定は、
読み取りモード:スーパーファイン
カラーモード:カラー
ファイル形式:JPEG
圧縮率:最低(データ量最大)
ファイル名は、もちろん特別な用途がない限り 年月日時分秒。 2006年2月8日19時35分23秒なら20060208193523.jpg。
ハードディスクは、100GB/1万円ってところだから、A4 1枚あたり2MBとしても約0.2円で保管できる。HDD2台でバックアップを取ったとしても、1枚あたりの保管コストは0.4円。経済的だ。
ノートパソコンに10GBのスペースを用意すれば5000枚以上の書類を常時持ち歩くことも可能。
外付HDD100GBなら5万枚の書類を持ち歩ける。ちなみにA4コピー用紙1枚の重量は今計ったら4.2gだったから、210kg。紙の厚みが約0.1mmだから、積み重ねると高さは5m。これだけの書類をポケットに入れて運べる。すごいと思いません?
私はすでに数万頁のでーたをスキャンしてオリジナルを捨ててしまった。
古い写真(サービス判)なんかも、じゃんじゃんスキャン。これはさらにデータ量が小さいから、どんどんいける。一度スキャンしてしまえばその後の画質劣化もないし、ブラウザソフトをきちんと設定しておけば、いつでも見ることができる。アルバムって、一度しまってしまうとなかなか出してこないものだ。気がついたら写真どうしがくっついてたりしてショックを受けたことがあるが、その心配もない。

ワイヤレスマウスの快適

elecom.jpg商品名 モバイルワイヤレスマウス
販売元 エレコム
価 格 8400円(税込)
品 番 M-D6URSV
購入店 ヨドバシカメラ秋葉原
購入日 2005/?
サイズ 50×30×85mm
重 量 77g(電池・受信機含む)
生産国 
アマゾンだとなぜか2480円で買えるんですけど(^_^;)
「赤色」「青色」
20060626002428s.jpg光学式ワイヤレスマウス。
本体とUSBレシーバーがセットだが、
USBレシーバーを本体の後部に完全に収納することができる。
一度ワイヤレスマウスを使うと、もうヒモ付きのマウスなんて使う気が起こらなくなる。
とにかく買うならワイヤレス!なのだが、中でもこれは買って良かったと思う逸品である。

20060626002238s.jpgこのマウス、普通の光学式ワイヤレスマウスとしても、コンパクトなわりに高性能だし、2ボタン&スクロールホイル付き、受信機が完全に本体内部に収納されるのもスマートでポイントが高い。モバイルにはこの収納性は重要だ。
それからすごいのは、電波の到達距離。2.4GHzタイプは、電波の到達距離が長く、このタイプで、約30mとある。実際に30m離れて試したことはないが、今のところ届かなかったこともない。(*1)
ここで「30mも離れてパソコンの画面なんて操作しないから必要ないだろう」と思うのは、マウスの代用としての考え方だ。
新しいデバイスが出た時にいつも思うのは、それを何かの代替品として考えるだけではもったいないということ。デジカメやi pod 等についても言えることだが、新しいデバイスは、自分の考え方と利用方法次第で世界がぐっと広がる可能性を持っている。
たとえば私の場合ならこういうことだ。
ここのところ、にわかに講演依頼が何件か続き、いろんな所で文具や企画などについて話をさせてもらっているが、講演を引き受ける時には、必ず「パソコンに接続できるプロジェクターを使えること」と言う条件だけはつけさせてもらっている。(映像無しで文具の話をしてもだれもわからん。)ただそれだけなのだが、これでも、会場ごとに、設備のレベルはバラバラだし、いまだにOHPしかないとかいうところもあったりする。プロジェクターなど無い場合は会社のものを持参したりすることもあるのだが、その際にもう一つ問題になるのが、プロジェクターと演台の位置である。
せっかくプロジェクターがあっても、演台が離れていて、ケーブルが届かず、演台で操作できないこともあったりする。スライドの送りを人に頼むのだけは絶対にイヤだ!こんなときに、このマウスはものすごーーーく有効なのだ。パソコンには受信機を取り付けておき、自分はポケットにこのマウスを入れておけば、どんなに離れていても(30m以上なことは今のところ無い)スライドの送りは自分でできる。私はMacのキーノートなので、左右のクリックで順逆送りができるからこれでたいていは事足りる。マウスだから台に置こうとしてしまう人が多いが、クリックだけならポケットに入れたままでも問題なしだ。
とまあ、こんな風にも使えるということ。
(*1)ただし、ハブを介して使用すると、情報が断続的に伝わることがあるらしく、通常のクリックならなんの問題もないのだが、ドラッグ中にボタンを押し続けている情報が維持できず、ドラッグが解除されることがあるので注意が必要だ。それと、よく似た形で価格的には安価な27MHzタイプというのがあるが、これは電波到達距離がおそろしく短く、通常のパソコンの近くで作業していても反応が悪くてイライラするぐらいなので、絶対にオススメできないので注意されたし。
なんか相場が安いと思って調べてみたら、後継機がすでに出ているようだ。電池の寿命が約2倍というのは魅力的だが今のでも充分使えているので、まだ買い換えは考えていない。(横スクロール対応のホイールが出たら乗り換えも検討したい。)
このほかにもワイヤレスマウスもかなり色々と出てきてはいるので、自分にあったタイプを探してみるのも楽しいと思う。ペンにこだわるならマウスにもこだわるべし!

文具王 高畑正幸
高畑正幸
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