- 2009-05-29 (金) 2:36
- 日記
文具ファンの間で、「水性ボールペン」はいま絶滅の危機にあるのかという記事が、ちょっと話題になりました。
私は水性ボールペンがかなり好きな方だと思います。
水性ボールペン、特に私のお気に入りパイロットのV-CORNの万年筆にも劣らぬインクの追従性とサインペンにも互する濃く明瞭な筆跡は、私の思考にとってとても重要な道具なのです。たまたま先日読んでいた松岡正剛の「多読術」という本にはこんなふうに書かれていて、
<略>一方、科学書を読むときは、できるだけ大きな机を選びます。初期にはなるべくヨコ組の本を選び、いくつもの類書をまわりに置いたまま、シャープペンシルでアンダーラインを引き、欄外にメモを入れるということを課してましたね。これまたゼッタイに2Bのシャープペンシルでした(笑)。それが縦組みの科学書になると、今度は必ず青ボールペンです。それも十五年ほど前からパイロットのVコーン一本槍。そのうち赤のVコーンも使うようになるのですが、今は老眼があまりに進んだので、もっと太いサインペンの赤も使うようになりましたけどね(笑)。
セイゴオ氏も十五年来のV-CORN派であることがわかり、喜んでいたところだったので寂しい気分です。
水性でなければ出せない書き味もあるんだけどなあ・・・
- Newer: 中央 × 役所 コラボか?
- Older: ねこ!
コメント (Close):11
- sirube 09-05-29 (金) 9:02
-
突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/pilot/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/pilot/link/register/
今後ともよろしくお願い致します。
Ii7zdzcg - 文具王 09-05-29 (金) 21:24
-
あの・・すみません、、大変恐縮ですが、パイロット違いだと思います。
自動コメントかもしれませんが、一応、 - ぴこりん 09-05-30 (土) 4:26
-
欧州ではまだまだ水性ボールペンは売れ線ですよ。日本ほどゲル化は進んでいない様な気がします。
- ロングセラー現品限り 09-05-30 (土) 9:40
-
「究極の文房具カタログ」から水性ボールペンを知り、愛用しています。
入手しにくくなるのは、とても残念です。( _ _ )… - 文具王 09-05-30 (土) 23:50
-
ぴこりんさん>
ゲルは、極細化ができるのが一つの売りですから、
特に文字の画数が多い漢字文化圏では強いようですね。
逆に、水性は、流れが良くてのびのび太く濃く書けますから、
欧文には向いていると思います。
ロングセラー現品限りさん>
たしかに品種は少ないですし、新製品開発はあまりありませんが、それでもまだ手に入らなくなるほどではないと思います。
油性やゲルでも、濃く滑らかに描けるようになってきましたから、今後のトレンドとしてはやはり不利な要素が多いですが、V-CORNなどのあきらかにウエットな筆記感覚は、そう簡単になくなってもらっては困りますね。
そういうものがなくならないためにも、ちゃんとユーザーが使い分けて選択していくことが重要だと思います。
この記事を読んでも、多くの人にとっては、「水性」「油性」「ゲル」の違いがピンと来てないかもしれません。まずは意識して手にとって比べてもらえたら良いかなと思います。 - 魚眼 09-05-31 (日) 21:00
-
パイロットVボールRTの開発名がノック式Vコーンと決めつけている者ですが、水性ボールペンについて不思議に思うことがあります。
欧米でローラーボールとして人気を博した水性ボールペンはなぜ、開発国の日本ではあまり認められなかったのでしょうか?
細字化の難しさを挙げていらっしゃいますが、文具王的見解をさらにお聞かせ願えませんか。
原稿料無しレベルで。 - 文具王 09-06-07 (日) 0:06
-
魚眼さん>
海外では、日本ほど細字に対する欲求が無く、しかも、水性は、万年筆に近いインクの流動感がありますから、それで充分市場性があるのかもしれません。でも、これも、今後ゲルインクが水性よりも大きな市場になる可能性は充分あると思います。
また、日本で認められなかったと言っても、発売当初からではなく、おそらくゲルインクの登場と進化によって、次第に影が薄くなってきたということではないでしょうか、
細字化や、多色化など、バリエーションが生み出せなかったことや、基本的にインクを大量に使用するので、本体の内部のほとんどがインクタンクになってしまうため、多色タイプが難しかったり、インクの粘性が低いので、(V-ball RTでようやく可能になりましたが、)ノック式も長らく不可能だと思われていました。
現在の市場における占有率の低下は、インクフローの良さ以外のほとんどの面において、ゲルインクの性能が良くなってしまったことによるのではないでしょうか? - 魚眼 09-06-15 (月) 0:28
-
お答えありがとうございました。お礼が遅れてすみません。
引用元の記事にある油性水性逆転(1993)はゲルの功績で、水性のシェアは低いままと(質問した時点では)思っていましたが、ゲル普及に貢献したハイテックCとシグノは1994年発売、おっしゃるように水性が寄与していることが窺えます。
またノック式ゲルは1995年以降(セーラーリキッドボールシャトル)というので、キャップ式だけで逆転したことも窺えます。
それなら、早い時期に水性がゲルのように勃興していたのでは? とも思うのですが、水性が油性に追いついたとき、ゲルもまた伸長し、そして発展していった、というところでしょうか。
ところで、欧米市場のVボールRTには緑インクとニードルティップがあるそうですよ。 - 魚眼 09-06-15 (月) 7:21
-
続けて失礼します。
そのようなわけで、技術的要因よりも時代の気運、ユーザ層の変化が大きいように思えてきました。
昔は油性に絶対的信頼をおく人が多かったのかもしれません。 - 文具王 09-06-19 (金) 19:15
-
魚眼さん>素晴らしい分析、参考になります
そうするとシェア比だけでなく、ボールペンの総数や、万年筆やシャープペンシル等とのシェア比なども気になってきますね。奥が深い。
インクフロー以外の点(発色や太さのバリエーション、小型・多機能化など)において、ゲルに対するアドバンテージがあまりないところはちょっとツライ。逆に言うと、その書き味の良さこそが存在理由だとおもうので、このあたりはかなり難しいポイントだと思います。RTも、水性でノック式を達成したという点においてはものすごく画期的なのですが、書き味だけをV-cornと比較してしまうと、あきらかにV-cornの方がインクフローが良く、結局私も完全に乗り換えられないのも事実です。
P.S.
色々文具を見ていく上で歴史の部分については、裏付けをとるのに難儀します。80年代以降は比較的マシですが、時代の中で文房具自体が取るに足らないものとして文書としてきちんと残っていないことが多く、いろんな情報を集めていく必要があるように思います。ぼちぼちヒマを見て年表を作りながら検討していきたいと思います。 - 魚眼 09-12-03 (木) 23:56
-
(今ごろですけれども)ありがとうございます。
他製品とのシェア比ということで生産量推移を眺めると、ゲルインクと入れ替わりにマーキングペンが生産量を落としています。
これらにはサクラピグマ等が含まれ、ゲルインクはミリペンと置換したように見えます。
それならキャップ式も欠点になりませんし、豊富な色数は利点になります。
始めからユーザ層が違っていて、事務用油性と正面から対抗しなかったのが奏功したのかもしれないですね。
VボールRTの書き味については同感です。
ペン先が鈍角だったり、潤滑効果が低い水性インクと表面が粗い炭化タングステンボールの組合せだったりするからでしょうか。
最近、パイロット水性ボールペンローリートの替芯LNシン25を入手しましたが、こちらはVコーンのような書き味でした。
これはノック式になんとか入れられる水性ボールペン替芯のようです。













