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デザイナーズ・・

  • 2006-03-01 (水) 22:27
  • 日記

佐藤卓の携帯P701iD 以来、
深沢直人のneon
佐藤可士和のN702iD
松永真のSH702iD
四角い携帯電話が次々とリリースされている。
皆それぞれにコンセプトが違うのに、外観は何もない直方体になってしまっているのが面白い。
以前インフォバーが登場した時に、自分がDoCoMoユーザーであることを残念に思ったものだ。
P701iDの登場に、クラッと来たが、カメラ周辺の出っ張りがどうしても納得いかず、保留のまま時間がたった。結局コレには手を出さず、エディ機能などを使うので、SH902iに機種変更した。と思ったらほとんど真四角の携帯電話がほぼ同時に3機種登場。とりあえず触っとくか、と思って電気屋へ。で、あーでもない、こーでもないと、触っていて思ったこと。
コレはコレですごく素敵だ。こういうカタチのものがほしいのはすごくよくわかる。それと同時に、自分が持っている、比較的従来の流れを受け継ぐ携帯電話が、じつは、ものすごく多くのノウハウによって形作られているということがハッキリと見えてきた。残念ながら四角い携帯電話は、バネで開くP701iD以外、どれも片手で開くには向いていない。重心とヒンジの位置。親指を滑り込ませる隙間の形状など、どうしても開こうとすると手から落ちそうになる。
ボタンの位置や角度、押しやすさもそうだ。私の持っている携帯は、何でもないようで、一つ一つのボタンが、10分の1ミリあるかないかの段差や傾斜を持っていたり、本体を机に置いた時に傷が付きにくいごく小さな突起の形状など、いろんな小さなノウハウが見え隠れしている。ある意味では潔くないのかもしれない。しかし、そこには、おそらく何年も携帯電話を設計し続けた名を持たぬ技術者達の「常識」がたくさんあるのだと思う。もちろん常識は場合によっては魅力的な製品のデザインにとって、足かせになるのかもしれない。そこをあえて吹っ切ったモノづくりをはじめた、また、それを採用し始めた各メーカー及びキャリアの判断は間違いではないと思う。しかし、この四角い携帯電話たちは、まだコンセプトモデルだと思う。たぶん、こういう携帯電話がようやく出てきたのは、こういうカタチで実用性のあるものを作る技術とノウハウがようやく整ってきたのだと思う。あともう少しすれば、これらのコンセプトを正確に表現しつつももっと使いやすくて魅力的な携帯電話がでてくるんだと思う。
いつも「ほしいケータイがないんだよねー」とぼやいていたはずだったのに、今日は、新しいデザインの魅力以上に、今までのデザインが美しく見えたのでした。

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文具王 高畑正幸
高畑正幸
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