- 2006-11-23 (木) 19:44
- 書籍
書 名 ボールペンとえんぴつのこと
推薦度 ☆☆☆☆
著 者 宇井野 京子
定 価 1500円(税抜)
発行日 2006/11/01
発行所 気楽舎
アマゾンではここで買えます
ISBN4-907818083-1
銀座の路地にある小さなボールペンと鉛筆の店「五十音」。その店のオーナー、宇井野さんが語るボールペンとえんぴつのこと。
機能や歴史、効率的な使いこなしのHOW-TOなんかについてはなーんにも書かれていない。かといってブランドがどうのっていう話でもない。
彼女は、ただボールペンや鉛筆が好きのようだ。普通、文房具が好きで、お店を出すくらいなら、もっと色々細かいところに詳しいんじゃないかと思うが、そんなことにはお構いなしの宇井野さんのお話を聞くと、私は記憶の深い部分に沈んでいく感じだ。
文房具は面白い。私のように「道具」としての在り方を考えるものがいれば、「イロモノ」にエンターテイメントを見いだす人もいる。人によってファッションアイテムであったり、自己啓発ツールであったり、楽しみ方の幅がものすごく広いのも、文房具というものの奥の深さだと私は思う。大人になって文房具好きを自称する人を何人も知っているが、私も含むそれらの人の記憶をたどると、どこかにきっと、彼女と同じような経験や感情があったのではないだろうかと思う。
情報過多な流れの中で、抗うでも流されるでもなく、飄々と子供の頃からの「好き」という思いを何でもないように見せてくれる宇井野さんとそのお店「五十音」は、文房具ファンにとってもなんだかほっとする部分だったりするのかもしれません。
あ、そういう訳なので、文具の本だと思って買うとがっかりするかもしれません。ご注意を(笑)
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コメント (Close):2
- だぶるえんだー 07-01-17 (水) 14:24
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はじめまして。わたしは手紙魔で四六時中はがきや手紙出しています(けちなので郵便書簡使うことも多いですが)ですから筆記用具にはうるさいです。・・・・ゲルインクボールペンと水性サインペン、どちらをとるべきか!?(笑)万年筆(百円)も悪くないが、耐水性がないのが痛い・・・・
この本面白そうですね。探してみます。 - 高畑正幸 07-02-04 (日) 22:35
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そういう問題には答えてくれない本だと思いますよ(笑)でも楽しい本ですけどね。
筆記用具は、単にそれそのものの性能だけでなく、紙や書き手によっても選択は違いますし、線が相手に与える印象もかなり幅があります。どれかにこだわるのもイイですが、ハガキや手紙を書くなら、いろんな筆記具を試してみるのも楽しいかと思います。