- 2006-02-21 (火) 1:45
- 日記
朝日新聞が展開している「ジャーナリスト宣言。」キャンペーン。
言葉は
感情的で、
残酷で、
ときに無力だ。
それでも
私たちは信じている。
言葉のチカラを
ジャーナリスト宣言。
朝日新聞
このコピー。良くできていると思うし、もしそう考えているならそれを宣言することに何ら異議はないが、気になったのは広告だ。どれもショッキングな映像(紙媒体等では写真)の上にこのコピーが重ねられている。広告でこのコピーを見た瞬間、一瞬、すごく何かに揺さぶられる感じがする。しかし、なんかひっかかる。今の揺さぶりは、言葉によるものではない。その背後にある強烈な写真のチカラに大きく影響されている。しかも、このコピーを重ねることで、その映像や写真は、その言葉の言いたいことに大きく力を与えるものになっている。この広告において言葉にチカラがあるとすれば、映像の持つチカラを全て自分の味方につけてしまうチカラだ。信じるべきはそのチカラか?
それぞれのメディアが自分の信じることを伝えればいいと思うが、このコピーにはどうしてもトリックが感じられて、どうしてもそこが引っかかってしまう。どうして白地にこのコピーではだめなのか。言葉のチカラを信じるなら、言葉で説得してほしかったように思う。
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- ぴこりん 06-02-23 (木) 1:07
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はじめまして。以前からたびたびお邪魔しておりました。著書もマーカーを引きまくって読んでいます。
外国在住のため、実物は見たことがないのですが、この話、なんだか15年前のベネトンの戦略を思い出しました。戦争・差別・タブーにまつわるややショッキングな広告をアパレル企業が打ち出す、ということでいろんな意味で衝撃的でしたが、「新聞社」が「このコピー」をつけて似たことをすると、なにか違う感じはしますね。