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2005-01

経度への挑戦

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書 名 経度への挑戦
推薦度 ☆☆☆☆★
著 者 デーヴァ・ソベル
訳 者 藤井留美
定 価 1400円(税抜)
発行日 1997/7/25
発行所 翔泳社
ISBN  4-88135-505-8
———カバーより———–
大航海時代を経た18世紀ヨーロッパ。
海外交易が華やかに繰り広げられる一方で、不正確な経度測定に起因する遭難事故が相次いだ。イギリスは1741年軽度誤差が30分以内の測定方法の考案者に対し、「国王の身代金」に相当する賞金を設定する。
天文学者がこぞって天体の運行に答えを求めるなか、無名の時計職人が名乗りを上げた。その試みは、当時不可能と言われていた技術-船上で正確な時刻を測ることができる時計の開発-への挑戦だった。
——————–
正確な時計の開発に職人達が執着したのは、時刻を知ることではなく、位置(経度)を知る為だったのだ。この物語は単に時計の歴史ではなく、当時の科学観や航海の状況、天文学者と時計職人の争いなど、人々の経度を知るための途方もないドラマを描いたもので、読みやすく楽しいだけでなく比較的わかり易い良書だと思う。
最近は小学校の理科では天体を学習しないとのことで、地動説を教わるのは中学校に入ってからだそうだが、自分がいる場所を知るというたったそれだけのことがいかに難しく、それだけのためにこれだけのドラマがあったということを知ると、もっと楽しくなるんじゃないかと思うのだが・・・
小学生にはちょっと難しい内容なので、この本を勝手に中学校の課題図書に推薦します。

クアドルプル

何でか知らないけど予定が重複することってあるもので、なんと4つのイベントが同じ日に重なってしまった。
予定が重複しているから参加できない旨を知らせるメールを書いていて、ふと、思ったのだが、2重の重複ならダブルブッキング。3重複ならトリプルブッキング、・・・じゃあ、今回のような4重複の場合は?と悩んでしまった。
興味もあって調べたら、こういう事らしい。
1:single, 2:double, 3:triple, 4:quadruple, 5:quintuple,
6:sextuple, 7:septuple, 8:octuple, 9:nonuple, 10:decuple
だから、4重複は「クアドルプルブッキング」!
ちょっと語感が面白くて気に入った!!

ホワイトアウト

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書 名 ホワイトアウト
推薦度 ★★★★☆
著 者 真保裕一
定 価 781円
発行日 1998/09/01
発行所 新潮社
ISBN4-10-127021-X C0193
織田裕二主演の映画「ホワイトアウト」の原作だ。
周囲を二千メートル級の山に囲まれた日本最大の貯水量を誇る巨大ダムが突如テロリストに占拠される。
厳冬期の雪深い山中にあるダムへの唯一の通路であるトンネルを爆破され、天候が回復しない今、外部からは誰も近づくことができない。あまりに鮮やかで隙のない完璧な計画のはずだった、しかし、偶然現場に居合わせ、最初の難を逃れたひとりの男が吹雪の中を立ち上がる。人質の中には命をかけても絶対に救わなければならない人がいた。
骨格だけを見るとほとんど「ダイ・ハード」だが、主人公が戦う相手は
テロリストだけではない。猛威をふるう極寒の大自然とも戦わなくてはならない。
次から次へと襲いかかるあまりに過酷な状況に、読んでて痛さが伝わってくるような
小説だ。
主人公は超人的な精神力でギリギリの戦いを続けるが、とても丁寧な描写が臨場感と説得力を持っており、つい引き込まれてしまう。
映画の方はまだ見ていないが、なるほど、久しぶりに読書で寝不足になった。

INTERNAL THEATER

いま真保裕一という作家のホワイトアウトという小説を読んでいる。
しばらく前に織田裕二主演の映画になったヤツだ。映画の方は見てないのだが、
たまたま友人2人が勧めるので読み始めてハマッている。
映画を作るのに莫大な金がかかることを考えると、映画の原作というのは
それなりに力がある可能性は高いと思う。
この作品は細かな描写が丁寧で、説得力があるので、入り込みやすかった。
不思議なもので、
過去何回か映画と原作の小説両方を鑑賞したパターンにおいては
私はすべて小説の方が心に残っている。
そこで思ったのだが、単純にデジタルデータに置き換えた場合、
DVDの映画が圧縮した状態で5ギガバイト近くあるのに対し、
小説版は非圧縮で計算しても
2バイト×720文字×628頁=904320バイト=900キロバイト弱である。
情報量ではじつに5000倍以上の差になる。
(圧縮を計算するともう一桁は違うはずだ。)
値段で比較しても映画が1800円に対し、小説781円。2倍以上だ。
にもかかわらず、受け取る情報量は必ずしも映画の方が多いとは限らず、
むしろ小説の方が多いように感じるとはどういう事だ。
もちろん小説の場合、テキストデータを補完してイメージを形成するのは
自分の脳に有る過去の情報だ。そのうえでなおかつ小説の方が多くの
イメージを我々に与えるとすると、この圧縮技術はMPEGなど足元にも及ばない
高圧縮技術だ。やはり言語の力は大きい。しかし、ということはおそらく
補完情報を豊富に持つ読者とそうでない場合とでは再構成されるイメージの
クオリティーにかなりの差が生じることも大いに予想される。これまた
映画の比ではなくなってしまうだろう。
私の持つシアターの画面はいったいどのくらいクリアにフィルムを映し出して
いるのだろうか、

こう見えても

デザインの仕事もちょっとは、やっている。
グッドデザイン賞とかももらったりしてるので、とりあえず証拠に自己紹介のところでリンクを追加。
とはいえもともとデザインやセンスについてはまったく自信もなく、未だにコンプレックスを持ちつつ仕事をしている。
モノがちっちゃく、比較的自分の好きなように作れる点については文具の企画っていいなあ、と自分でも思う。
https://www.g-mark.org

グッドデザイン賞

8階 自己紹介 に 賞罰 グッドデザイン賞へのリンク追加

その手があったか!!

fairline3.jpg
商品名 FairLine3+(フェアライン3プラス)
販売元 セーラー万年筆
価 格 \315(税込)
発売日 2004年
品 番 17-3321-002
購入店 サンクス西千葉駅前店
購入日 2005/01/05
サイズ φ13×142
重 量 14.5g
生産国 表記無
3色や4色のボールペン(黒・赤・青・緑)って、普通に使ってれば黒だけが先になくなるのは普通に考えて当たり前だ。(そういえば書籍のコーナーで紹介している文具天国というマンガにそれをネタにした話がある)
その解決方法として、4色ボールペンのうち2色または3色分が同じ黒の芯になっているモノ(黒・黒・黒・赤 みたいな)が存在することは知っていた。これは特に病院関係で重宝されるらしく、看護婦さんなどの要望によるものらしい。
しかし、今回のフェアラインのアプローチはちょっとちがう。
一見普通の3色ボールペンだが、本体内に一本予備心が収納されている・・・ってあんた!中身はメカのない4色ボールペンじゃないの!4色ボールペンのノック部分を1色分とっぱらって芯を差し込んだだけのシンプルな構造だ。
たしかに、よく使って先になくなるからと言って、2本同じように用意する必要はなかったのだ。
コロンブスの卵的発想というのはこういうことを言うのだと思う。
簡単なアイデアだが、思いつかなかったのが悔しい。

文房具通選手権?!

TVチャンピオンで、また文房具通選手権の出場者募集をやってるらしい。
あの番組、出といて言うのもなんだが、ほとんど見ていない。というか、見れない。
会社から自宅が遠いため、あの番組の放映時間中に家にいることはまず無いのだ。
そのため、今回の文具の募集の話も、人から聞いて初めて知った。
「出るんですか?」といわれても・・・・
ということで、いちおう問い合わせてみたが、まだ詳細は未定とのこと。
前回チャンピオンが出場するような大会になるかどうかも未定と言うことなので、
出場するかどうかも不明です。ということで、報告終わり。
ここから先は出場するかどうかも含め、周囲にはノーコメントって事にさせて頂きますので、ご了承下さいね。
https://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp/

ホームページリニューアル!

と言ってもうちではなくうちの会社。
サンスター文具のページが新しくなりました。
トップページには筆箱を踏むヘタレなゾウのアニメーションが!!(言っとくが私が作ったのではないからね)
https://www.sun-star-stationery.co.jp/

閉まるドアーにご注意下さい

電車に乗り込むとアナウンス。「閉まるドアーにご注意下さい。」
閉まらないドアーがもしあるとするならそちらの方がよほど注意すべきである。

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文具王 高畑正幸
高畑正幸
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