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2004-02

CENTRO コンパス

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販売元 rotring
価 格 13.75 ユーロ(約2000円)
発 売 不明
購 入 Papier Klaemer /ドイツ・フランクフルト
サイズ 62×175×17mm 再大半径170mm
重 量 105g
製 造 ドイツ
こういうコンパスがアリだということを今回ドイツの店頭ではじめて知った。日本では製図用の精密機械のようなコンパスか、学童用のいかにも子供用のコンパスしか見かけないが、このコンパスはそのどちらでもない。コンパスの足に美しいブルーのカラーリングが施され、その美しさと出来は日本の学童用とは比較にならない(値段も比較にならない。)が、かといって、ゴリゴリのの製図用でもない。いったいどんな人が使うのだろうか?学生だろうか?それにしてもカッコイイ!製図用コンパスは、ロットリングよりもステッドラーが好きなのだが、これはそれとはべつにすごく好きだ。
ただ、使ってみて一個、致命的な欠点を発見してしまった。このコンパス、最も綴じた状態でも針と芯が離れており、あまり小さな円は描けないのだ。足の間にある調節ネジのせいだが、閉じたときだけは、脇腹の筋肉を鍛えすぎて「きをつけ」の姿勢ができなくなったボディービルダーのようで、ちょっと情けない。 むむーーおしい。
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パッケージもちょっとかっこいいぞ!!かさばるけど。
ロットリングは、ドイツ語で、「赤い輪」。英語で言うところのRED RINGという名前。だから、コンパスの取っ手の根本に赤い輪っかが付いているのだ。これはこのコンパスに限らず、おそらく全てのロットリング製品に共通。万年筆でも製図ペンでも見るとどこかに赤い輪っかが付いている。製品にこういうわかりやすいアイデンティティーがあるってすごい。

‘s move

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販売元 STABILO
価 格 7.00 ユーロ(約1000円)
発 売 2004
購 入 Papier Klaemer /ドイツ・フランクフルト
サイズ 15×19×132mm
重 量 11g/1個
製 造 ドイツ
スタビロの新作、水性ボールペンだが、特徴は右利き用と左利き用があることだ。この写真は右利き用。オレンジ色のグリップの部分をよく見ていただきたい。左右非対称であることがわかるだろうか、手前に見えている大きなくぼみは親指が当たる部分、その前方に小さくくぼんでいる部分に人差し指を当てる。
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パッケージがまたカッコイイ!スタンディングタイプで釣り下げはできないが、立てておいておくだけでも絵になる。さすがスタビロ!色がまた抜群にいい!
日本で発売されるかどうかはわからないが、プラスチックボディーなので、1000円ぐらいだとすればちょっと割高かな~?

BOSS MINI

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販売元 STABILO
価 格 5.75 ユーロ(約750円)/5個
発 売 不明
品 番 不明
購 入 GALERIA KAUFHOF /ドイツ・フランクフルト
サイズ 26.5×15.5×67.5mm
重 量 10g/1個
製 造 ドイツ
あのスタビロBOSSのミニバージョンだ。プチマーカーと似るけど、悔しいかなこっちの方が出来はいい!(高いけどね。)
キャンディーなどのお菓子のようなパッケージがまたかわいい!蛍光ラインマーカーの元祖とも言うべきBOSSがこんな風に遊んでくれるとファンとしては嬉しくなる。もちろんミニだからといって品質面ではオリジナルと同じだ。
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オリジナルと比較してみました。なんだか鯉のぼりみたいだ。・・・でもほんとは白鳥の親子?
よく見ると黒いキャップに刻まれたラインもお父さんよりちょっとやわらかい。

duo 非人間工学的コンセプト

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販売元 flomaster
価 格 12 ユーロ(約1600円)/2個
発 売 不明
品 番 不明
購 入 ドイツフランクフルト・PAPERWORLD
サイズ 18×18×82mm
重 量 58g/1個
製 造 アルゼンチン
パッケージの裏にはこう書かれている。
「The unergonomics concept
 A new turn in design is produced
 with the unergonomics concept,
 in which the ideas become objects
 free from the limitations of srgonomics.
 thus, designers, guided only by imagination,
 create original innovative products. 」
これからは人間工学なんかに縛られてちゃあかんよ
デザイナーはイマジネーションだけに導かれて独創的、革新的なプロダクツを創造するのだ!と高らかに宣言している。
なんだか力強いじゃあないか!!考えなしに好き勝手でいいとは言わないが、どこもかしこも優しさばかりを主張している中で、こういう事を平気でパッケージに宣言し、やりすぎ、無駄以外の何者でもないアルミの塊からの削り出し!やりすぎるならこのぐらいやりすぎたっていいじゃない!だって見た瞬間に理屈抜きに「欲しい!!」って思っちゃったんだからそれでいいのだ。
最近あっちもこっちもエルゴノミクスだエコロジーだといろいろな理屈が付いてる商品が多い中で、この痛快な主張には久しぶりにせいせいした気分だ。このメーカーにはどんどん自己主張でモノを作っていって欲しい。私は個人的に応援したい。

帰国!

ドイツより帰国してはや10日、全然レポートもして無くて申し訳ない!見つけた物なんかについてはちょっとずつ1階の究極の文房具カタログのこんな文具を買った!や、ラウンジのほうで、紹介していきたいと思います。
とにかく文具好きには楽しくてたまらん出張でした!

デザインのデザイン

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オススメ度★★★★
著 者■原研哉
定 価■1900円
発行日■2003/10/21
発行所■岩波書店
ISBN4-00-024005-6
私はデザインなんてできないとずっと思っていたし、今でも自分でできるとは思ってなくて、コンプレックスを持って仕事をしている。
なので、デザイナーがデザインについて語る本には興味があって、つい買ってしまうのだが、そんな中でもこの本には様々な発見や刺激があり、感銘を受けた1冊である。

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文具王 高畑正幸
高畑正幸
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